pboyの雑事記

私P boyの興味をもったことが書かれています。

 エスノセントリズムとは、アメリカの社会進化論者であるウィリアム・サムナーの造語で、自分の育ってきたグループ、民族、人種の文化を基準として他の文化を否定的に考えたり、低く評価したりする態度や思想のことでを指す。自民族中心主義、自文化中心主義とも呼ばれる。
エスノセントリズムによる人種差別について具体例を挙げていき、どうすれば対立を超えていけるかについて記していく。
 エスノセントリズムによる人種差別で一番身近なのは在日外国人、主に在日朝鮮人、韓国人へのヘイトスピーチであろう。このヘイトスピーチに至るまでにも在日朝鮮人韓国人への差別はあった。差別をさかのぼると戦前、戦後からの3つの要因があった。
1.無理やり日本に連れてこられたひとがいた
2. 帰りたくても帰れない人たちがいた
3.通名による問題、の三つである。
 1の要因の無理やり日本に連れてこられたというのはいわゆる強制連行と呼ばれている。
韓国政府は1959年に以下のような発言をしている。
「日本が韓国を植民地とした1905年から1945年の間に200万人が日本に移住させられた。
「1942年から1945年の間だけでも52万人が強制連行によって軍需工場などで強制労働をさせられた」
在日韓国人は日本への移住を強要され、強制労働者として利用されただけではなく、
日本で生まれた日本人と同等の地位を与えなかったのに日本は彼らを日本人として扱わなかったなど様々な面でわざと差別を与えた」
 対して日本の外務省は「1939年末の日本に居住していた100万人の在日外国人は終戦直後には200万人に達していた。この増加した100万人の内、70万人は自ら日本に職を求めてきた者、30万人は工業業、土木業等の募集により自由契約でやってきたものである」と反論している。
 2つ目の要因が、上記の強制連行によって日本に連れてこられた人が帰りたくても帰れない状況があったということである。1945年日本が降伏したとき134万人が現在の韓国に送還されたが、彼らには強制労働の対価や不当な待遇に関して保障をしなかったため65万人の韓国人は日本に残らざるを得なかった。
 3つ目の要因の通名による問題とは、戦前の日本の創氏改名政策により在日朝鮮、韓国人が日本式の名前を名乗ったことに由来する。韓国、朝鮮式の本名ではなく、日本式の名前を名乗る人々がいる。新聞やテレビの報道で通名のみを名乗る人が多く、犯罪者への過剰な保護が叫ばれている。しかし、最近では韓国の多くの面での発展により、本名を名乗る人々が増えている。
 上記に挙げた3つの要因の解決策を述べる。基本的な方針としてはとにかく話し合うことだと考える。中立的な第三国を間に入れることはもちろん必須である。1つ目、2つ目の要因の解決策としては、歴史的なことであるので両国の歴史的文献の再確認が必要と考える。さらに両国とも相手国への理解を深めるために、流れてくる情報を過信しないよう気を付けるべきである。
3つ目の要因である通名問題には報道時に通名、本名の両方を報道するというのが単純で効果的な解決策であろう。