pboyの雑事記

私P boyの興味をもったことが書かれています。

顕在的機能と潜在的機能

私の身近な社会現象を顕在的機能と潜在的機能を例に説明する。
 まず、潜在的機能と顕在的機能とはなんだろうか。
潜在的機能とは、ある物事に対して意図、予想をされていないような結果のことである。
顕在的機能とは、物事に対して意図、予想をしていたとおりの結果である。
これらにはもう一つ特別なとらえ方がある。事後的という考えである。
物事が起こった後であっても、存在を認められないものが潜在的機能、存在を認められないものが顕在的機能とされる。
顕在的逆機能は行為に対し予想に反した結果が起こることである。
潜在的順機能は行為に対し意図されていない良い結果が起こることである。
行動をしたがその行動は実を結ばなかった(顕在的逆機能)。しかしながら、まったくの無駄というわけではなかった(潜在的順機能)。比べると潜在的順機能の効果のほうが大きいため、その行動は続けられる。
以上が顕在的機能と潜在的機能とその派生である。
 私が考える身近な社会現象とは「流行」である。
例えばある曲が流行りだし、繁華街や喫茶店などでその曲が流され、CDなどが大いに売れ、写真週刊誌や芸能雑誌などがこぞってその曲の歌手の記事を取り上げ、テレビにも頻繁に登場するような状況は社会現象といえる。
これを顕在的機能を元としてとらえると、曲を売りだすからには普通はその曲の歌手が流行ることを目的としている。その結果曲が流行り、歌手が売れ、その歌手のCDが売れる。これはその曲と歌手を流行らせる際に意図、予想をしていたとおりの結果であるので顕在的効果である。
 ではこの場合の潜在的効果とは何であろうか。
曲と歌手を売り出し、その曲と歌手を流行らせる際に意図、予想をされていないような結果とはなんだろうか。
この曲と歌手を流行らせようとしている場合、その曲が使われたアニメやドラマの人気の向上が上げられる。そのアニメやドラマの人気が上がると、それらを見たがる人が増え、インターネット上の違法アップロードが増えるのではなかろうか。
さらにyoutubeなどを通してその曲に対する

異常に低い評価、中傷をする人もいるだろう。
曲への評価がひと段落したら彼らの中傷の矛先はその曲の歌手へと向くだろう。
当然ながらその曲の歌手にも異常に低い評価、中傷をするだろう。
しかし今度は顔の見えない人間を攻撃するため、中傷する人たちも中傷に熱が入るだろう。
歌詞やテンポ、歌い方などの曲への中傷はやがて歌手の容姿や性別、年齢などの中傷へと進んでいくだろう。
中傷まで行かなくても、その歌手のコンサートやライブで熱狂しすぎたファンの迷惑行為のせいで回りまわってその歌手が非難されることもあるだろう。
当然、これらは歌手本人のせいではなく、中傷する人、迷惑行為をする人が悪いので
会社は曲や歌手を売り出し続ける。
以上が私の考える身近な社会現象の潜在的機能と顕在的機能である。